一年を通して害虫の悩みは尽きませんが、実は発生ピークや種類には季節的な傾向があります。これを理解すれば、先回りした対策が可能です。
春先は、越冬したゴキブリや小さな昆虫が活動を再開し始める時期。まだ数は少ないため、侵入経路を塞ぎ、台所や収納庫をきれいにしておけば、発生を大幅に抑えられます。また、この時期は庭木やベランダでのガーデニング害虫も発生開始。早めにコンパニオンプランツを植えておくなど、有機的防除策も検討しましょう。
夏場は気温・湿度ともに高く、ゴキブリやハエ、蚊などが最も活発になります。窓や扉には防虫ネットを徹底し、生ゴミは早めに処理し、排水口の清掃も欠かさないことが重要です。秋はスズメバチやアシナガバチが巣の勢力を拡大し、人間との衝突が増えます。軒下や庭木を定期的に点検し、初期巣の段階で対処することで被害を防げます。
冬場は室内が暖かくなると、ネズミが住みつきやすくなります。衣類や紙類の保管には密閉容器を使い、壁や配管周りの隙間を埋め、侵入自体をシャットアウトしましょう。また、春に備えて湿度管理を行い、ダニやノミの増殖を抑えることも大切です。
このように、四季折々の害虫対策を理解して実践すれば、ストレスフリーな暮らしをキープできます。季節の変わり目に点検と対策を忘れないことが、トラブル回避のカギとなるのです。